ゲーム業界

ゲーム業界のエンジニア(プログラマ)の1日仕事内容を公開します

これからゲーム業界へ転職し、エンジニアとして働きたいと考えている人は、「1日におこなう仕事はどんな感じなんだろうか?」と疑問に思っている人も多いはずです。

そこで実際にゲーム業界のエンジニアとして働いている身として、「こんな感じで1日が始まり、1日が終わっていくよ」というだいたいの流れをお伝えしたいと思います。

もちろん会社やプロジェクトによって仕事内容は変わってきますし、役職によっても当然変わってきます。

とはいえ他の会社とそれほど大きくかけ離れているということはないと思いますので、是非参考にしていただければと思います。

なお、ゲーム業界といっても広いので、今回は『スマホゲーム業界』に絞って紹介します。

ゲーム業界への転職におすすめなエージェント3選

目次

エンジニアは大きく2つに分類される

今回紹介するスマホゲーム業界のエンジニアは、大きく以下の2つに分類されます。

  • クライアント(フロント)エンジニア
  • サーバーエンジニア

クライアント(フロント)エンジニア

クライアント(フロント)エンジニアは、主に画面の制御部分を担当します。

実装する内容としては、

  • タップしたときの挙動全般
  • 画面遷移処理
  • 様々な演出(エフェクト)処理

などがあります。

開発している際、自分が作ったものが目に見えて結果として表現されるため、ゲーム業界を志望する人の多くはクライアントエンジニアを希望していることが多いです。

僕自身初めてゲーム開発をしたときに、自分が書いたコードでキャラクターが動いたり、エフェクトを出したりしたとき、とても心が踊ったのを思い出します。

今までに何十人と新卒採用をしてきましたが、9割以上の人がクライアントエンジニア志望です。

サーバーエンジニア


サーバーエンジニアは、主にデータの管理・制御を担当します。

クライアントからのリクエストをAPIを通じて受け取り、適切な判定処理をおこなった結果をクライアント側へ返却したり、ログを残したりする処理を実装します。

インフラ周りの設計もする必要があるので、プロジェクトによってはAWSなどの知識も必要になってきます。

サーバーエンジニアの仕事内容はクライアントエンジニアの仕事内容に比べるとやや地味なため、新卒でゲーム業界を志望している人の中で、最初から「サーバーエンジニアになりたいです!」という人は少ないです。

中途(転職)で応募してくる人の場合は、「前職はWEB系のエンジニアでした」という人がやや多い印象を受けます。

1日の仕事内容


エンジニアの1日の仕事内容については、管理者(以下リーダー)とメンバーで少し違ってきます。

リーダー

リーダーはチームに必ず1人はいます。

もちろんリーダーもコーディングをすることはありますが、メインとなる仕事内容は『管理(マネジメント)』です。

そのため、現在の開発メンバーのタスクの進捗であったり、今後の開発スケジュールを他職種と検討したりするのが仕事の大半を占めることになります。

ゲームはエンジニアだけで作れるものではなく、多くの場合は

  • プランナー
  • デザイナー

と協力して作っていきます。

◯◯の機能を作りたい」という要件をプランナーが提案・企画し、どんなデザインにするかをデザイナーとすり合わせて実際にデザインを作ってもらい、エンジニアが要件を満たす実装をおこなう、という流れが一般的です。

そしてエンジニアのメンバーに対して、誰がどの部分を担当するか、といった人員選定をリーダーがおこなうことになります。

他職種とうまく連携が取れるような環境を作るのもリーダーの役割です。

ですのでリーダーにはコミュ力が多少なりとも必要になってきます。

技術力が高いだけで、コミュニケーションを取ることがまったくできないエンジニアはリーダーにはあまり向いていないかもしれません。

プロジェクトを進行していく上で他職種とうまく関わっていくのは、プロジェクトの成功に大きく影響します。リーダーは周りから信頼されている人を指名すべきというのが僕の考えです。

大げさに言ってしまえば、技術力がそれほど高くなくても管理能力が群を抜いて優れているのであれば、その人がリーダーになってもいいと思います。

とはいえ、開発メンバーの言ってることが理解できないようではお話になりませんが…。

リーダーはメンバーのコードレビューも担当することが多いので、

  • 可読性
  • デザインパターン
  • 負荷考慮
  • 設計能力

などの知識を一定以上持っていることが前提となります。

上記の知識を持っていない場合、開発メンバーから不満があがってくることも大いにあるので要注意です。

開発メンバー

リーダーを除く開発メンバーは、実際に担当することになった機能をゴリゴリ実装していくことになります。

エンジニア(プログラマ)って誰とも話さず黙々と作業し続けるんじゃないの??」と思っている人がたまにいますが、決してそんなことはありません。

実装していると、「これって仕様的にどうなんだろう?」「こちらが想定していたデザインと違うなぁ」といったケースは非常によく起こります。

そんなときは必要に応じてプランナーやデザイナーとやり取りをしながら、認識を合わせて進めていくことになります。

開発メンバーも企画MTG(ミーティング)に参加することは多々ありますし、仕様に対して提案することも沢山あります。

もちろんMTGがなく、作業に特に問題がない場合は、誰とも話さずに1日を終えることもあります(朝会などで現在のタスク共有などがある場合はもちろん喋りますが)。

昼食はいつ取れるの?


ゲーム業界(というかエンタメ系の企業全般?)は昼食時間が何時から何時まで、と決まっていないことがよくあります。

自分の好きなタイミングで1時間程度の休憩を取ることが多いです。

一般的な会社は、

  • 12:00-13:00
  • 13:00-14:00

といった時間帯に社員が一斉に昼休憩を取っていますが、この時間はお昼休みのピークだけあってどこも混むんですよね。

ランチを食べるために並んでる時間がもったいないですし、昼休憩のタイミングをずらすことが出来るというのは、ゲーム業界で働くメリットの一つかなと思います。
※もちろん会社によって異なりますが

残業は多いの?


ゲーム業界といえばブラックなイメージを持っている人が多いと思います。

そもそもエンジニア自体そういった印象が強いのかもしれません。

SE(システムエンジニア) = IT社畜』なんて呼ばれたりもしますし…。

確かにプロジェクトによっては残業が多いところもありますし、リリース直前などは終電コースになることは正直あります。

ただ、働き方改革の影響もあって残業に関しては本当に厳しくなりました。

超ブラックな企業でない限りは、月に60時間以上残業させていないはずです。

もしも会社が平気で残業ありきの開発スケジュールを組んでいたり、残業したのに残業代を払わないような会社にいる価値はないと思います。

ですので、残業は昔に比べるとかなり少なくなったと思ってもらえて問題ありません。

まとめ

今回はゲームエンジニアが実際どのような仕事をしているのかという点について解説させていただきました。

僕の場合は前職で割とお固い系のシステム開発を担当していて、正直仕事をしててもあまり楽しくなかったのですが、ゲーム業界へ転職したことで確実に前よりも仕事をするのは楽しくなりました

プログラムを実装するという観点で考えると、やってることは変わらないはずなんですけどね。

ゲーム業界は今後も様々なジャンルで発展していくことは間違いないですし、チャレンジする価値は十分あると思います。

以下の記事で、ゲーム業界へ転職する際に登録しておくべきエージェントを紹介しているので、よかったら参考にしてみてください。

ゲーム業界への転職におすすめなエージェント3選