ゲーム業界

ゲームプログラマは2020年でも稼げるのか?現役ソシャゲエンジニアが解説【年収悪くないです】

本記事では、これからゲームプログラマになろうと考えている人に向けて、主に以下のような点を解説します。

  • ゲームプログラマはどのくらい稼げるのか
  • 未経験からでもゲームプログラマに転職できるのか
  • ぶっちゃけ楽しいのか

ちなみにこの記事を書いている僕の経歴についてですが、ざっくりこんな感じです。

  • エンジニア歴10年以上
  • ゲーム業界7年以上

最近は管理業務が多めになったり、新卒採用や中途採用も担当していますが、まだまだ現場でコード書いてます。

目次

ゲームプログラマの需要は今後も伸びる

ゲームプログラマの需要は、これから先も間違いなく伸び続けます

今はひとえにゲームといっても本当に様々なものがあります。

ざっと例をあげるとこんな感じでしょうか。

  • PCゲーム
  • コンシューマゲーム(据え置き型・携帯型)
  • スマホゲーム
  • アーケードゲーム

僕は現在スマホゲームの開発をしていますが、いわゆるソシャゲバブルというのを経験しました。

日本でスマホが流行りだしたのと同じ頃、ガンホーがリリースしたパズドラが爆発的なヒットを生み、それ以降に各社が出したソーシャルゲームも軒並みヒットを連発しました。

最近は似たようなゲームが多すぎて差別化が難しくなっていたり、いかに広告を打ってゲームの認知度をあげるかといったマネーゲームになりつつあるため、ある程度の資金力がないと正直新規参入は難しいです。

とはいえいつの時代もゲームというのは国民に愛されているので、今後もゲームが無くなることはありえないと思いますし、eスポーツもこれからどんどん人気が出るのは間違いないので、ゲーム開発の需要もさらに増えていくはずです

いくらゲームをしたいと思っている人がいても、それを作る人がいなければ市場は成り立ちませんからね。

なので、ゲーム業界の未来についてはあまり悲観的になる必要はないと思います。

仮想現実(VR)もこれから更なる進化を遂げて、より身近なものになっていくのは間違いないので、VRゲーム開発も確実に需要が見込まれる分野だと思います。

新しい技術をキャッチアップできれば未経験でも大丈夫

僕自身がそうだったのですが、「未経験からゲーム業界に転職ってできるのか?」と不安に思っている人は沢山いると思います。

これに関してはまったく問題ありません

むしろエンジニアで転職してくる人の大半は、ゲーム業界未経験の人ばかりです。

僕の前の会社の先輩で、「実はゲーム業界に転職しようか迷ってるんだよね~。でも年齢的にもう遅いから今の職場で多分ずっと働くと思うわ~。」と言っている人がいました。

そのとき僕はゲーム業界に転職しようなんて考えはまだなく、「未経験からゲーム業界へ転職するのって難しいのかぁ」と先輩の言っていることを素直に信じてました。

ちなみにその先輩は当時27歳くらいでした。

そこから数年が経ち、まさか僕がゲーム業界に転職することになるとはその先輩も思っていなかったと思います。

実際に僕がゲーム業界に入って思ったことは、『未経験でも全然問題ない』ということです。

もちろん未経験なので最初は覚えることが色々ありますが、それは正直どの仕事でも同じことだと思います。

初めてアルバイトをしたときも最初は分からないことだらけでしたが、数週間も経てば普通に仕事ができるようになります。

ゲーム業界も同じです。

特にプログラマ(エンジニア)というのは、日々進化していく技術をキャッチアップしていく必要があり、古い技術にしがみついていたらエンジニアとしての市場価値はどんどん下がっていきます。

未経験なことにガンガン挑戦していく方が、確実に自分のためになりますので、未経験だからゲーム業界に転職しないというのは非常にもったいないと思います

前の会社の先輩は僕が未経験からゲーム業界へ転職したことを知ったときも、「いや~お前はすごいな~俺にはやっぱり無理だよ~」と言ってました。

あぁ、この先輩はなにかと言い訳をつけて、やれない自分を正当化してるんだな…と強く思った瞬間でもありました。

今でも会うたびに仕事の愚痴を言ってくるので、「(そんなに今の仕事が不満なら早く辞めればいいのに…)」と思ってるのはここだけの秘密です。

やってることはSierとそれほど変わらないけどゲーム業界の方が楽しい

僕の前職はSierと呼ばれる職種でした。

Sierの定義は色々あるかもしれませんが、

  1. 大手企業が作りたいシステムを
  2. 別の大手企業が受注し
  3. 中小企業(自社)が開発する

といった流れの中で、③番にあたる部分を担当していました。

ザ・下請けという感じで、正直なところやりがいを感じたことは一度もありませんでした。

残業代がなければ月の給料は手取りで20万を切り、残業を必死で(月100時間くらい)頑張っても、年収は額面で450万(ボーナス年2回)がMAXだったと思います。

あの頃はそれが当たり前だと思ってましたが、世の中もっと稼げて楽しい仕事はあります。

それが僕にとってはゲーム業界でした。

前職で主にやっていた仕事内容は、顧客が作りたいシステムを開発することです。

流れとしては下記のような感じ。

  1. 仕様決め
  2. 設計書作成
  3. 実装(プログラミング)
  4. 各種テスト
  5. 納品

ぶっちゃけゲーム開発もほぼこれと同じです。

ただ大きく違うのは、自社開発でゲームを開発する場合は顧客に許可を取ったりする必要がないということです。

すべて自社内で完結するので、わざわざ外出して客先に訪問することもないので、非常に快適です。

あとは仕事の楽しさが全然違います。

ゲームというのは基本的に遊ぶものですが、業務システムというのは遊ぶものというよりも仕事の効率化であったり、人の役に立つものという側面が大きいです。

どっちが楽しいかと言われたら、そりゃゲームに決まってます。

毎日仕事をする上で『楽しみながら作業ができるか』というのは、個人的にすごく重要なことだと思います。

嫌な仕事をしてストレスを溜めるよりも、楽しくおしゃべりをしながら仕事をする方が絶対に幸せです。

ただ別にSIerの仕事をディスってるわけじゃありませんので、そこは誤解なきようお願いします。

結局のところゲームプログラマは稼げるのか?

いくら需要があり、未経験からでも転職可能だとしても、給料が安いなら今の仕事のままでいいかな…と考えている人も多いと思います。

これに関して僕の意見を言わせていただくと、『稼げます』というのが本音です。

そもそもどの程度の年収を求めているかというのは人によって違うので、「いや、全然稼げてないじゃん!」と言われるかもしれませんが、僕の場合は前職に比べて年収は2倍以上増えました

前職は残業しないと350万円程度の年収だったのですが、現在の会社は残業なしで700万円を超えています。

そんなに悪い金額ではないと個人的には思っていますがどうでしょうか。

もちろん転職してすぐに今の給料になったわけではなく、毎年の査定で昇給していった形にはなります。

今は働き方改革でどこの会社も表向きは残業禁止にしているため、残業代で稼ぐというのはかなり厳しいと思います。

毎日定時で上がってもこのくらいの年収が稼ぐことが出来るというのは、まぁまぁ良い業界だなと思っています。

エンジニア不足が叫ばれているなか、エンジニアの給料をあげない会社も数多くあるので、もし自分が今働いている会社が給料全然あげてくれないようなら、いっそ給料をあげてくれやすい会社に転職したほうがいいのではないでしょうか。

まとめ:ゲーム業界は悪くないよ

まとめですが、ゲーム業界は給料もそれなりにもらえますし、仕事をしていて楽しいと思える瞬間が多いので、個人的にはかなりおすすめです。

スーツも不要な会社がほとんどですし、髪型・服装自由なのも気楽です。

もし今ゲーム業界への転職を迷ってるなら、迷ってる時間がもったいなので、早めに行動に移されることをおすすめします。

以下の記事でゲームエンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介していますので、参考にしてください。

ゲーム業界への転職におすすめなエージェント3選