結婚

ゼロ婚で結婚式を挙げてみた感想。実際のメリットや口コミ・評判通り安かったのか。デメリットも解説。

2018年の1月にゼロ婚を利用して結婚式を挙げました。
実際にやってみて分かったこと(メリット・デメリット)や、値段などについて詳しく紹介していきたいと思います。

また、子連れでの結婚式でしたので、子供と一緒の結婚式って実際どうなんだろう??という人たちの参考にもなれれば嬉しいです。

目次

結婚2年目、子供が産まれてからの結婚式

始めに、結婚式を挙げることになった経緯を簡単に話したいと思います。
そんなことが聞きたくてこの記事を見てるんじゃない!!という方は飛ばしてもらって構いません(笑)

僕は2015年に、約5年間付き合っていた彼女と入籍をしたのですが、彼女の親に結婚の挨拶をしに行ったときに、「結婚式だけは挙げて欲しい。」と強く言われました。

まぁ普通に考えたらそう思うのは当然のことだと思います。

一方僕の親はというと、親自体結婚式を挙げておらず、

母親
母親
お金かかるから無理に結婚式挙げなくてもいいよ。
でも写真だけは撮っておいた方がいいと思う。

というような考えでした。

そういった親の考えも影響して?か普通は入籍するタイミングで、「結婚式どうしようかー」みたいな話を彼女(嫁)とするのが一般的だと思いますが、僕たちは「いつかやらないとねー」みたいな会話をするくらいで、具体的な日にちを決めずに月日が流れていきました。

そうこうしてる間に、奥さんが妊娠していることが判明しました。

入籍してから1ヶ月くらいのときでした。

おそらくこのタイミングで結婚式の日取りを決めれば一番良かったのでしょうが、お互いの仕事が忙しかったこともあり、あまり考える余裕がありませんでした
本当は僕がもっと率先して話し合いをするようにしなければダメだったのでしょうけど・・(汗)

こうして結婚式の話題をすることは次第に無くなり、入籍してから1年経たない間に長男が誕生しました。

産まれたら産まれたで、子育てはやはり簡単なものではありませんでした

今は東京に住んでいるのですが、僕と奥さんの実家は東北の田舎の為、すぐ近くに頼れる人が誰もいません

産まれてから半年くらいの間は、奥さんが1日中家で子供の相手をする必要がありましたが、翌年の4月から職場復帰をすることになっていたので、そのタイミングで子供を保育園に預けることになりました。

保育園に預けることができたおかげで、少し気持ちに余裕が出てきたこともあり、再び結婚式をどうするかという話をする機会が増えました。

そのときに話した内容をざっくりまとめるとこんな感じでした。

・子供の負担を考えると、1歳になってからの方が良さそう
・呼ぶのは仲の良い友達だけでいい
・教会式、人前式どちらでもいい
・できるだけ安くしたい

一般的な夫婦が考える内容とだいたい一緒だと思います。

特に費用を安く抑えたいという点は、お金持ちでない限り全員が思うことだと思います。

家庭によっては親が出してくれたりするおうちもあると思いますが、うちは両家とも決して裕福ではないので、そこには期待できませんでした。

結婚式場探し

今は昔と違って結婚式を安くする方法(サービス)がだいぶあるようでした。

地方だと式場がそもそも少なく、挙げる場所が限られる為、直接式場に行って契約する形が多いのかもしれませんが、東京などの主要都市は式場の数も多い為、そのいったサービスが成り立っているのだと思います。

いくつか調べていった中で僕たちが目を付けたのがゼロ婚です。

ゼロ婚とは?


ゼロ婚は、『持ち出し費用0円で満足がいく結婚式を挙げましょう』というコンセプトを持って運営しているサービスです。

持ち出し費用がかからない?タダ??

そんなうまい話はあるわけないと思いながらも口コミを眺めていると、『安くてもちゃんとした結婚式が挙げられた』とか、『これはおススメできる』といった投稿が多く、割と評判が良いことに気付きました。

話を聞くだけならタダなので、軽い気持ちで新宿にある店舗を予約して、説明を聞いてみることにしました。

新宿店は新宿3丁目駅からすぐのところにあり、地上に上がる際にはエレベーターがあったのでベビーカーを使っている身としては助かりました。

ちなみに初めて知ったのですが、結婚式の打ち合わせなどをする場所をサロンと言うらしいです。
サロン(salon)=応接室からきてるのでしょうか。

初めての打ち合わせ

新宿店に到着すると僕たち以外にも何組か来客がありましたが、子供を連れているのはうちだけでした。
(このとき子供はまだ1歳になるかならないかくらいだったので、素直におとなしくしてくれる訳もなく、泣いてぐずって、大変でした。。)

席に案内されてまもなく担当のプランナーの方(Nさん)が来てくれました。

まずはゼロ婚の仕組みについての説明を聞きました。

ホームページなどを見てもらった方が詳しく分かると思いますが、特徴や仕組みは以下のようになっているとのことでした。

・持ち出し費用ゼロ円
・後払い精算
・持ち込み料がゼロ円
・プランナーが最初から最後までサポート
・ゼロ婚と提携している式場を使うので安く済ませることが可能
・ドレス、花、髪かざりなどのランクを選ぶことが可能

詳しく説明していきたいと思います。

持ち出し費用ゼロ円

持ち出し費用ゼロ円というのは、かかった経費をご祝儀でまかなうということです。

いやらしい話ですが、ご祝儀でもらう額が多ければ多いほど、自分たちが負担する額は減るというのは確かにその通りです。

一般的なご祝儀の相場は友人が3万円で、親戚や会社の上司は5万円以上くれることが多いと思います。
(余談ですが、僕の知り合いで結婚式に社長を呼んだら大金を包んでくれたらしく、むしろ黒字になった人もいます・・)

後払い精算

かかった金額は当日の式が終わってからの精算でOKなので、ご祝儀をそのまま支払いに当てることができます。

事前に支払いをする必要がある契約だと、ブライダルローンを組んだりする必要がありますが、その心配はありませんでした。
正直貯金もそこまでなかったのでありがたかったです。

持ち込み料がゼロ円

実際に結婚式を自分がすることになるまで知らなかったのですが、例えば

・カメラマンを知り合いに頼む
・ドレス(和服)を親(友達)が使っていたものを使用する
・装花を自分で用意する

といったことを式場側に任せるのではなく、自分たちで用意/手配するとなると別途料金がかかるところが多いらしいです。

ゼロ婚はこれらに対して一切別料金は発生しないとのことでした。

できるだけ安く済ませたくて自分たちで用意したとしても、別途料金がかかってしまっては本末転倒なので、これは意外と重要だと思いました。

プランナーが最後までサポート

初めての打ち合わせで担当してくれたプランナーさんが、当日の式/披露宴が終わるまでちゃんとサポートしてくれます。

安いサービスだとどうしても人件費を抑える必要などが出てきますので、当日プランナーさんが不在なことが少なくないようです。

個人的にこの点が後で振り返ったときに重要だった気がします

ゼロ婚と提携している式場を使うので安く済ませることが可能

数は限られていますが、紹介できる式場はすべてゼロ婚と提携している会場で、そのおかげで安く挙げることが可能ということでした。
式場の一覧を見せてもらいましたが、安いからと言ってしょぼい会場というわけではありませんでした。

ドレス、花、髪かざりなどのランクを選ぶことが可能

ドレスやタキシード、髪飾りなどを自分で選ぶことができるのですが、その際に選べる種類がランクによって決まっています。
安い順から

・スタンダード
・プレミアム
・スーペリア

とあるのですが、ハッキリ言ってこだわりがなければスタンダードで十分でした。
スタンダードだけでも十分すぎるくらい量が選べましたので、安く済ませたいと思っている自分たちにとってはかなり魅力的でした。

実際に着たドレスの写真はこちらです。

一般的な相場だとウェディングドレスをレンタルする場合、20万~、タキシードは10万~のところが多いようですので、ゼロ婚の価格はかなり安いと思います。

ちなみにお色直しで着たこちらのドレスはキャンペーンで無料でした。

男の僕が言うのもなんですが、20万以上するドレスとの差は分かりませんでした(笑)

選べる式場

実際に選べることができた式場は30以上あり、特に場所へのこだわりがない僕たちには十分すぎるほどでした。(ありすぎても選びきれないので・・・)

しいて言うならば遠方から来る人のことを考えて、できるだけ新幹線の止まる上野駅か、東京駅周辺であればいいなぁという希望はありました。

4つほど式場を見学させていただき、最終的には亀戸にある『アンフェリシオン』という場所に決めたのですが、ここが本当に素晴らしかったです・・・

広い教会があり、その中でプロフィールムービーを流してもらうことができるオプションがあるのですが、このオプションを見学しに行ったときに実際に見せてもらって、それが素晴らしすぎてアンフェリシオンに決めたといってもいいくらいです。

まったく知らない赤の他人のプロフィールムービーを見て泣きそうになりました(笑)

最初の見積もり

始めに結婚式の話を夫婦でしていたときは「仲の良い友達だけ呼べばいい」という考えだったのですが、いざ結婚式を本当にやるんだとなった際に、「この人は呼びたいなぁ」というのが意外と出てきてしまって70人くらいの規模になってしまっていました(笑)

まだ確定ではないので、減る可能性は十分にありましたが、いったんこの状態で最初の見積もりを出してもらいました。

そのときの金額が2,478,632円でした(メモ書き汚くてすみません・・・)

単純に計算するとこの時点での出席者が73人なので、一人当たりにかかる単価は

2,478,632 ÷ 73 = 33,953円

でした。

一人当たりご祝儀を3万円包んでくれたと仮定すると、一人呼ぶ毎に3,953円赤字です。

現状だと3,953 X 71 = 280,663円のマイナスです。
※新郎新婦分は除いてます

ただし、この見積もりの中には削れるものが沢山ありました。
削れるものを教えていただき、実際どのくらい削れるのかプランナーさんと一緒に確認していきました。

見積もりから削ることが可能なもの

装花


テーブルなどに置く花です。
こちらはもし知り合いにお花屋さんがいる場合はそちらから手配すればもっと安くなりますが、知り合いがいないのでこれはお任せすることにしました。

写真


式から披露宴までの写真をプロのカメラマンに頼むかどうかです。
こちらも知り合いに頼む場合は削ることが可能ですが、知り合いがいないのでこれもお願いすることにしました。
ただし、下2つの”親族の集合写真※クリスタル”というのは不要でしたので削りました。
※親族の集合写真自体は65,000円の予算に含まれています。特別な台紙を使ったものをもらうかどうかです。

ここで15,000円 + 5,800円 = 20,800円削ることが可能になりました。

ペーパー


招待状、席次表、席札です。

これらは自分で用意することができれば、見積もりの半額以下ででできます。

有名なサイトにPiaryというものがあるのですが、僕たちはそちらを利用することで約半分以下の値段で作ることができました。
ここで約46,000円ほど削ることが可能になりました。

ギフト


引き出物、引き菓子、引き出物を入れる袋、お見送りの際に渡すプチギフトです。

これらを自分で用意することが出来れば一人当たり1,000円ちょっと削ることができます。
つまり 1,000 x 71 = 71,000円削ることが可能になります。

芳名帳


受付の際に名前を記入してもらう芳名帳です。

こちらもデザインなどにこだわりがなければ、1,000円以下で用意できます。

ここで1,700円削ることが可能になります。

削ることが可能な金額

まとめると
20,800 + 46,000 + 71,000 + 1,700 = 139,500円
これだけの金額は最低でも見積もりから削れることが分かりました。

当初の見積もりから出た赤字の金額分(280,663円)から削れた分を引くと
-141,163円です。

この時点でもまだ赤字ですが、ご祝儀は一人3万円で計算しているので、親族や会社の上司を沢山呼ぶ場合、これらのマイナスはおそらくなくなると思います

その後の打ち合わせ

だいたいの金額が確定したので、その後の打ち合わせは具体的な段取りや、披露宴の内容について3,4回ほど行いました。

正直、毎回子供を連れてお店に来店するのは大変でしたが、プランナーのNさんはいつも笑顔で接してくれてすごく助かりました。

担当しているお客さんは僕たちだけではないはずなのに、いつも親身に相談に乗ってくれたことが、結婚式を最後まで乗り切ることが出きた大きな要因の一つだと思っています。

提出物の期限を毎回越えてしまったり、ギリギリでプランをちょっと変更したり、わがままなこちらの要求にも嫌な顔せずに対応してくれて本当に嬉しかったです。

結婚式当日

いざ結婚式当日になり、ものすごく緊張していた僕は挙式で手足が一緒に出てしまい、場内には笑いが響き渡りました・・・

僕たちが子連れでしたので、来てくれる人も子供がいる人は遠慮なく連れてきてもらうようにして、結婚式によくある堅苦しい感じはやめることにしました。

気を使う人は一切呼ばないスタンスにしたおかげで、終始楽しく終えることができました。

経験した人はよく、「自分が主役だと、結婚式はあっという間に終わるよー」と言いますが、まさにその通りでした。

3,4ヶ月かけて準備したのにこんなに一瞬で終わるんだなぁと実感しました。

そして披露宴が終わって、控え室に戻ると今度はご祝儀袋からお金を出して、精算です。
この瞬間が一番現実的でした(笑)

支払いも滞りなく済み、無事結婚式を終えることができました。

最終的にかかった金額

最終的にかかった金額はこちらの見積書になります。

2,410,484円です。

この見積もりを見てあれ?と思った方もいるかもしれませんが、当初の見積もりと違う点が

・人数が86名まで増えた
・余興として各テーブルへビールを注いでいくサービスを追加した
・子供用のランチ、プレートを追加した

です。

なんやかんやで人数を増やしてしまったのと、ちょっと調子に乗って余興の演出を追加してしまいました…

それでも当初の見積もり金額より安いのが分かると思います。
(招待状など、自分たちで手配できるものは自分たちでやりました)

ちなみに新郎新婦を除く大人84人が一人当たり最低30,000円のご祝儀を包んでくれたとすると
84 x 30,000 = 2,520,000円になります。

メリット・デメリット

結婚式を終えて、ゼロ婚を利用して思ったメリット・デメリットですが、

メリット

メリット

・削れるところはとことん削れる
・かかるお金にブラックボックスなところがなく、全て明快
・安いからといって質が低いということは一切なかった
・キャンペーンでお色直しのドレスが無料だった

デメリット

デメリット

・どうしても○○の場所で挙げたい!というこだわりがある人には不向き

といった感じでした。

僕たちは場所へのこだわりが特になかったので、正直デメリットはなかったです。

まとめ

一般的に男性と女性でどちらが結婚式を挙げたい願望が強いのかというと、明らかに女性だと思います。

男性はよほど目立ちたがりやな性格の人でない限りは、注目されるのが恥ずかしいという思いが強いので、そこまで結婚式を挙げたい!と思う人は少ないでしょう。

とはいえ、相手の女性の為、長男だとしたら家の為、親の為、様々な理由で結婚式を挙げている人が多いのは事実です。

僕はおそらく両家の親や奥さんが『別に挙げなくてもいい』という気持ちだったら間違いなく結婚式はしなかったと思います。

ですが、終わってみて
結婚式あげて良かった!
そう思えることができました。

子供と一緒の打ち合わせは本当に大変でしたし、準備も子供が寝たあとに夜な夜な作業したりと、なかなかしんどかったですが、終わってみると親、兄弟、友人、全員に「いい式だったよ」と、そう言ってもらえたことが何より嬉しかったです。

「あぁ、頑張ってよかったなぁ・・」と。
(もちろん頑張ったのは僕だけじゃなくて、奥さん、子供、関わってくださったスタッフのみなさん全員なのですが!)

始めは乗り気じゃなかった親も、式の最中に泣いていたり、終わったあとに「挙げてくれてありがとう」という言葉をくれたり、実際にやってみないと分からないものだなぁと思いました。

結婚式に興味がなかった僕が言うのですから間違いありません。
迷ってるなら挙げた方がいいです。
きっと周りは喜んでくれます。

お金がなくて結婚式を挙げたいけど挙げられない…という人には僕はゼロ婚を本当にオススメします。

削るとこはとことん削ればマイナスになることはありません

最初の方にも述べましたが、話を聞くのはタダなので是非一度相談をしに行ってみるのはアリだと思います。
相談する時間はたったの2時間くらいなので、思った感じじゃなかったらまた考え直してみればいいと思います。

近くにあるなら行かなきゃだと思います。

あと、子供と一緒の結婚式はすごく楽しくて思い出になったので結果オーライですが、準備のことを考えるとやはり子供ができる前に式を挙げておいた方がいいです。

2次会の準備やプロフィールムービーの作成など、お任せできるものは任せた方が楽です。もちろん自分たちで全部やり切ったという達成感が欲しい人は、自分たちでやった方がいいと思いますが。


終わりに

プランナーのNさんと、司会者の方との記念写真です。

ちなみに一番安いスタンダードの料金でお願いしていた写真ですが、十分すぎるくらい撮っていただいたので、こちらも大満足でした。